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ポルシェ カレラカップ ジャパン 2018 第1戦(岡山)決勝レポート

岡山県美作市. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2018シリーズ第1戦の決勝を、岡山国際サーキット(岡山県)で2018年4月7日(土)に開催いたしました。

天候:曇り 路面:ドライ 気温:5度/路面温度:10度

今年で18年目を迎えた2018年のPCCJ開幕戦となる岡山は、新たに導入されたタイプ991Ⅱ型の911 GT3 Cupのデビューレースとなった。水平対向6気筒 エンジンは 3.8リッターから4 リッターへと変更され、最高出力は460psから 485psへとアップ。新たにアンチロック・ブレーキシステム(ABS)を採用するなど安全面も含め大きな進化を遂げているため、どのようなパフォーマンスをレースで見せるのか注目された。

開幕戦でポールポジションを獲得したのは、予選でPCCJ岡山のコースレコードを更新したPCCJジュニアプログラムドライバーである#18 上村優太。2番手は2016年のPCCJシリーズチャンピオンである#78 近藤翼、3番手は昨年PCCJ史上初のオーバーオール(総合)とジェントルマンクラスのダブルチャンピオンを獲得した#9 武井真司、4番手は2014、16年ジェントルマンクラスチャンピオンの#7 星野敏と、チャンピオン経験者が続く。

決勝レース前に降り出した雨は一度止むも、コースイン直前に再び雨が降り出す。そのためコースは再びウエット状態となり、スリックタイヤでコースインしたマシンはグリッド上でウエットタイヤへの交換作業を行う。しかし、今年のPCCJジュニアプログラムドライバーである#19 片山義章のみタイヤ交換作業を行わず、スリックタイヤのままレースに挑む。

16時30分、フォーメーションラップを経てレースのスタートが切られるとポールポジションの#18 上村がトップで1コーナーを抜けていく。だが、2番手の#78 近藤はスタートに失敗し、#9 武井、#7 星野に抜かれて4番手にポジションを落としてしまう。この1周目に後方でアクシデントが発生してセーフティカーが導入され、911 GT3 Cupは隊列を組み周回を重ねていく。4周目にセーフティカーがピットロードへと戻りレースは再開。トップの#18 上村はポジションをキープするが、2番手の#9 武井は思ったようにペースが上がらず6周目に#7 星野がオーバーテイク。#7 星野はその勢いで#18 上村を追いかけて背後まで迫るが、この2台を猛烈な勢いで追い上げるマシンがあった。スリックタイヤでスタートしたため序盤は大きく順位を落とすも、路面が徐々に乾き出した頃にはトップ勢より5秒以上速いラップタイムを刻んでいた#19 片山だ。#19 片山は、12周目に#7 星野を、13周目に#18 上村をパスしてついにトップに立ち、PCCJデビューレースで見事に初優勝を飾る。「スターティンググリッドでチームスタッフが、スリックタイヤで行けると判断してくれたことが今日の勝因だと思います。序盤は路面が濡れていたため厳しかったですが、レース中盤からはプッシュしていくことができました。今日は岡山の神様が自分に微笑んでくれたのかなと思いますが、チームスタッフ、自分を応援してくれている人たちのお陰だと思っています」と、#19 片山は喜びを語る。2位の#17 上村は、「厳しい条件下でのレースでしたが、自分としては持てる力を出し切れたと思います」とレースを振り返る。この結果、PCCJジュニアプログラムドライバーがワン・ツー・フィニッシュを飾った。3位の#7 星野は「今日は自分の誕生日なので、表彰台獲得が自分へのお祝いになったと思います」と語った。

ジェントルマンクラスは、今シーズン初参戦の#20 鈴木宏和がクラス・ポール・トゥ・フィニッシュを決めて初優勝を飾った。「ウェットコンディションから徐々に乾き出す難しい状況でのレースでしたが、ミスを犯さないようにゴールを目指したことで結果を残せて嬉しいです」と、初優勝の喜びを語る。予選クラス7位からベテランらしいレース運びで2位を獲得した#2 田島剛は、「レースを楽しみながら、2位という結果も出せたので良かったです」と振り返る。一方、3位の#98 IKARIは「予選クラス2位だったので、ポジションを落としてしまったのは悔しいですね」と語る。4位には#36 SKY Chen、5位には#58 山口智英が入賞した。

PCCJ第2戦の決勝レース(15周)は4月8日(日)午前11時35分からスタートを予定する。スターティンググリッドは第1戦と同じく、ポールポジションは#18 上村、2番手は#78 近藤、3番手は#9 武井。ジェントルマンクラスは#20 鈴木がポールポジション、2番手は#3 TAKASHI HATA、3番手は#32 永井秀貴というオーダーとなっている。

2018/4/7