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ニュー911 RSRによる初のアジア戦GT – プレビュー:FIA世界耐久選手権(WEC)第7戦、富士/日本

ドイツ. ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:オリバー・ブルーメ)のGTチームは、10月15日に富士スピードウェイで開催されるFIA世界耐久選手権(WEC)第7戦に、2台のポルシェ911 RSRにてエントリーで参戦します。2017年シーズンのためにヴァイザッハのポルシェ モータースポーツで新たに設計された510PSのレーシングカーは、アストンマーティン、フェラーリ、フォードらの強豪を相手に富士山麓の名高いサーキットにおいてGTE-Proクラスで戦いを繰り広げます。このカテゴリーは、世界選手権で特に熾烈な戦いが繰り広げられており、ポルシェは現在、リヒャルト・リーツ(オーストリア)/フレデリック・マコヴィッキ(フランス)組がドライバーズ選手権ランキング2位でタイトル獲得の射程圏内をキープしています。GTE-Proクラスの性能調整(BoP)は、異なるコンセプトの車のハンディをなくしてバランスのとれた公平なレースを行い、このカテゴリーの競争性を高めることを目指しています。GTE-Amクラスのタイトル争いも同様に接戦となっています。このクラスでは、ポルシェ カスタマーチームのデンプシー・プロトン・レーシングとガルフ・レーシングが2台の2015年モデル911 RSRで出場します。

富士スピードウェイにおけるスポーツカーレースは長い伝統を誇ります。日本のファンは知識が豊富かつ熱狂的です。富士山を背景に望む美しい小山町にあるこの難易度の高いサーキットは16のコーナーを備え、F1を開催したこともあります。1980年代にここで開催された伝説の1,000kmレースにおいて、ポルシェのスポーツカーは大きな成功を収めました。

ポルシェGTチームは、4名のワークスドライバーとともに富士でタイトル獲得のチャンスを維持することを目指します。911 RSR 91号車のステアリングを握るのはリヒャルト・リーツ(オーストリア)/フレデリック・マコヴィッキ(フランス)組です。オースティンで今シーズン最高の結果である2位に入ったミカエル・クリステンセン(デンマーク)/ケヴィン・エストル(フランス)組が92号車をシェアします。GTE-Amクラスでは、2組のポルシェ カスタマーチームが2015年モデルの911 RSRで出場します。デンプシー・プロトン・レーシングチームから出場するポルシェ ヤングプロフェッショナルのマッテオ・カイローリ(イタリア)/クリスティアン・リード(ドイツ)/マービン・ディエンスト(ドイツ)組の駆る77号車は、ニュルブルクリンクとメキシコシティで勝利を飾り、現在、選手権ランキング2位です。ベン・バーカー(イギリス)/マイケル・ウェインライト(イギリス)/ニック・フォスター(オーストラリア)組はガルフ・レーシングから911 RSRで出場します。

ポルシェ911 RSR
ポルシェ モータースポーツは、高性能スポーツカー911 GT3 RSをベースにした911 RSRを新たに開発しました。サスペンション、ボディ構造、エアロダイナミクスコンセプト、エンジン、およびトランスミッションの全てが、今シーズンのためにヴァイザッハでゼロから設計されました。リアアクスル前部に搭載されたエンジンは、リストリクターの設定に応じて最高出力375kW(510PS)を発生します。トップマウントリアウイングと大型リアディフューザーによって、ダウンフォースと空力効率が大幅に改善されています。ニュー911 RSRは、7月22日にライムロックで開催された米国のIMSAウェザーテックスポーツカー選手権で初優勝を飾りました。

スケジュール
富士の6時間レースは9月15日(日)の現地時間午前11時にスタートします。FIA WECアプリの無料のベーシックバージョンは、全レースをライブストリーミングします。

レース前のコメント
ポルシェのモータースポーツおよびGTカー担当副社長、フランク=シュテッフェン・バリサー博士:「チームの努力と見事なレース運びによってオースティンで2位を獲得しました。我々は十分な自信をもって富士に挑みます。日本では、この強力なパフォーマンスを足掛かりとしてニュー911 RSRによるアジア初優勝を持ち帰ることを目指します。これは、上海とバーレーンの最終2戦へと続く選手権ランキングにおいて、さらに良いポジションを築くことになります」

GTモータースポーツ総合プロジェクトリーダー、マルコ・ウジュハシ:「富士で重要なことは、スタート直後の長い直線での十分な加速と、最初のコーナーの手前でタイヤを完璧な作動温度にしてブレーキとタイヤを最適に機能させることです。この美しいサーキットは、天候が変わりやすいので万全の準備が必要です」

リヒャルト・リーツ(911 RSR #91):「富士は好きなコースのひとつです。サーキットだけでなくこの国にも魅力があります。日本が好きです。ここ数年、富士で多数の接戦を経験しました。オースティンは不運でしたが、再び表彰台に登りたいと思います」

フレデリック・マコヴィッキ(911 RSR #91):「このレースは僕にとって大きな意味をもちます。長年、日本のスーパーGTに出場してきて、そこには友人やファンが大勢います。日本は第二の故郷です。世界チャンピオンになるためにできるだけ多くのポイントを稼ぐことも重要です。ニュー911 RSRがこの難しいサーキットでどのような走りを見せてくれるか楽しみです」

ミカエル・クリステンセン(911 RSR #92):「日本に行くのが楽しみです。すばらしい国です。富士は難しいサーキットですが、本当に楽しいコースです。ここでのレースは大半がエキサイティングな展開になります。オースティンの2位に続き、911 RSRのステアリングを握るのが待ち遠しいです。富士でもすばらしいレースをしたいと思います」

ケヴィン・エストル(911 RSR #92):「日本での初レースです。新しい国や初めてのサーキットを訪れることは常に興味深い体験です。もちろん富士山を背景にした写真は見たことがありますが、このサーキットの難しさはチームメイトから聞いています。911 RSRの性能をそこで最大限に発揮できるように頑張ります」

マッテオ・カイローリ(911 RSR #77):「富士は初めてです。シミュレーターでしか知りませんが、自信はあります。日本での初レースにわくわくしています。優勝してオースティンの不運を巻き返し、FIA耐久トロフィーのためにリードを取り戻します」

性能調整(BoP)
性能調整(BoP)は、世界耐久選手権(WEC)のGTE-ProクラスとIMSAウェザーテックスポーツカー選手権のGTLMクラスに適用されます。BoPは、異なるコンセプトの車のハンディをなくして、バランスのとれた公平なレースを行うことを目的とします。車の駆動がターボエンジンでも通常の自然吸気エンジンでも、あるいはエンジンの搭載がフロントアクスルでもリアアクスル前部でも、そこで本質的な差が生まれるべきではないという意図があります。車の基本的なエアロダイナミクスの形状も決定的な役割を果たすべきではありません。FIAによる初期のグレーディングの後、ラップタイムだけでなく加速プロフィールとエンジンマッピングも使用し、テレメトリーでレースにおける性能が調整されます。データ入力は自動分析されて性能調整に組み込まれます。BoPにおいて最も頻繁に使用されるのが重量の増減です。ルールメーカーの意図に従い、サーキットでの主な成功は車両自体の潜在能力ではなく、ドライバーの能力、レース戦略、完璧なセットアップ、あるいはピットストップによるチームスキルに基づきます。

<本件に関する読者からのお問い合わせ先>
ポルシェ カスタマーケアセンター 0120-846-911
ポルシェ ホームページ (http://www.porsche.co.jp)

2017/10/12