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ヴォルフガング・ハッツが 「イシゴニス・トロフィー」を受賞英国の自動車誌Autocarがポルシェに2つの賞を授与

日本. ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:マティアス・ミューラー)の研究開発担当役員であるヴォルフガング・ハッツは、英国の自動車誌であるAutocarがロンドンで開催した授与式において、その年の功績者に対して贈られる賞を授与されました。ハッツには、長年のエンジニアとしてのキャリアだけでなく、傑出したポルシェのスポーツカーおよびレーシングカーの開発の成功を讃えて、世界で最初に発行された自動車誌から名誉ある「イシゴニス・トロフィー」が贈られました。さらに、プラグインハイブリッドのスーパースポーツカーである918スパイダーが、Autocar誌が過去1年間テストした中で最高のパフォーマンスを誇るクルマの1台として認められ、「ファイブ・スター・アワード」に選出されました。

Autocar誌のスティーブ・クロプリー編集長は、スピーチの中でヴォルフガング・ハッツがポルシェのモデルレンジを独自のサクセスストーリーにまで押し広げることに貢献したことを強調しました。さらに、ツッフェンハウゼン生まれのスポーツカーを開発する上でハッツが実践している創造的なアプローチは、自動車業界全体の人々にインスピレーションを与えていると述べています。「私にとってイシゴニス・トロフィーを受賞したことは、象徴的な911のDNAを他の車両セグメントに移植した結果が世に認められたことを意味します。ケイマンGT4でもマカンでも、すべてのモデルが並外れたドライビングダイナミクス、エモーションおよび高度なエンジニアリングを象徴しているのです」と、ヴォルフガング・ハッツは授与式で述べています。

1989年、ハッツはポルシェAGにおける初めての「F1テスト部門」を率いました。その後、自動車業界においてエンジン部門およびレース部門でさまざまなポジションを歴任。2001年から2007年にはアウディAGでパワートレーン開発ユニットの責任者を務めました。2007年にはフォルクスワーゲンAGのパワートレーン開発部門の責任者および統括管理代表に就任し、2011年にはポルシェAGの研究開発担当役員に任命されました。エンジンおよびドライブトレーンのエキスパートとしての実績を持つヴォルフガング・ハッツは、競技車両および市販車両のハイブリッド化を強く主張してきました。その結果、2014年、ポルシェは3モデルのプラグインハイブリッドカーを提供する世界で唯一のメーカーとなりました。さらに、昨年、ポルシェはポルシェ919ハイブリッドでFIA世界耐久選手権のトップカテゴリーへの復帰を果たし、勝利と技術的フィードバックを得るためレースへの参戦を続けています。ポルシェは常に、市販車の高効率ドライブテクノロジーの開発をサーキットによって加速させることを目標としています。

モータースポーツで培った技術を最も色濃く注ぎ込んだモデルは、918スパイダーで、このモデルは過去1年間のAutocar誌の個別テストで最高のテストスコアをマークしました。このパワフルな2シーターは、技術的なコンセプトとパフォーマンスの両面で評価を受けました。このモデルは、8気筒レーシングエンジンと2基のモーターをカーボンモノコック製のシャシーに搭載しています。このツッフェンハウゼン生まれのスーパースポーツカーは最高出力887PSを発生し、ドライビングダイナミクスおよび燃料効率においてハイブリッドモデルの新記録を打ち立てました。

「イシゴニス・トロフィー」は、英国の自動車エンジニアであるアレック・イシゴニス卿に因んで名付けられました。Autocar誌が欧州の自動車業界における卓越した功績に対して授与するこの賞は、今年で2回目となります。世界初の自動車誌であるAutocar誌は、現在では世界で最も名声のある自動車誌のひとつとなっています。

2015/5/19