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ポルシェ911 RSRがバージニア戦で2位に入賞し、マニュファクチュアラーズポイントでトップに日本. ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:マティアス・ミューラー)のカスタマーチームであるチームファルケンタイヤ・ポルシェ911 RSRが、チュードル・ユナイテッド・スポーツカー・チャンピオンシップのオークツリー・グランプリで総合2位を獲得いたしました。

今回のチュードル・ユナイテッド・スポーツカー・チャンピオンシップでは、プロトタイプ・クラスは開催されなかったため、日曜日の決勝はGTル・マン(GTLM)およびGTデイトナ(GTD)クラスのみで行われた初めてのレースとなりました。チームファルケンタイヤの911 RSRを駆るポルシェのワークスドライバー、ウォルフ・ヘンツラー(ドイツ)は、総合トップで最終ラップに突入しましたが、僅差で優勝を逃しました。ポルシェ ノースアメリカのワークスチームにとっては、カーナンバー912のポルシェ911 RSRが8位、カーナンバー911が10位でそれぞれフィニッシュする厳しいレースとなりました。チームファルケンタイヤが総合2位に入賞したことで、ポルシェはシーズン2戦を残してGTLMマニュファクチュアラーポイントランキングでトップに立ちました。

レースウィークエンドを通して速さを見せたヘンツラー/ブライアン・セラーズ(米国)組がドライブするチームファルケンタイヤの911RSR(カーナンバー17)は、勝利を狙えるポジションにつけるため、給油戦略に集中しました。セラーズはレース序盤、トップ5付近を走行し、長年のチームメートであるヘンツラーに交代しました。カーナンバー17にとってレース終盤のイエローフラッグはフィニッシュまでの燃費に対する懸念を払拭するものでした。ヘンツラーは、ライバルたちが給油のためにピットインした結果、トップに立ちます。その後、カーナンバー62のフェラーリの追撃を何度も退けましたが最終ラップではついにオーバーテイクを許し、そのままの順位でチェッカーが振られました。ヘンツラーはわずかにおよばず2位でのフィニッシュでしたが、2014年シーズンにおけるチーム最高の結果を残しました。

ポルシェ ノースアメリカは盤石の体制でオークツリー・グランプリに臨みましたが、土曜日朝のアクシデントにより決勝に向けてカーナンバー911を修理する必要がありました。日曜日までに車両を修理する以上に大きな問題だったのは、ワークスドライバー、リヒャルト・リーツの負傷でした。2台が絡む事故でオーストリア人のリーツは左上腕骨を骨折し、ドライビングすることができなくなりました。リーツは日曜日の朝、サーキットでチームメートと挨拶を交わしてから手術を受けるために帰国の途につきました。

早朝のウォームアップ走行までにカーナンバー911の修理は何とか完了し、ミカエル・クリステンセン(デンマーク)がポルシェ ノースアメリカの両車をドライビングする作戦が立てられました。修理された車両を使用するため、最初のスティントを担当するニック・タンディが乗り込んだカーナンバー911は、GTLMおよびGTDクラスを含めた最後尾からのスタートとなりました。負傷と屈辱に輪を掛けるように、イギリス出身のタンディはスタートでフライングの裁定によりドライブスルーペナルティを課せられてしまいました。一時はタンディが2位を走行していましたがレース開始から約1時間後に発生したエンジントラブルはクリステンセンへと代わった後も続き、残り19分で車はコース脇にストップしました。結果、カーナンバー911はGTLMで10位となりました。

スタートから1時間後に、今年ポルシェのワークスドライバーとなったクリステンセンからカーナンバー912のステアリングを託されたパトリック・ロング(米国)は激しいバトルに巻き込まれ、右リアホイールと右リアのサスペンションにダメージを受けました。ダメージを受けながらも走行を継続することができたカーナンバー912に対し、チームはスピードよりも燃料を節約する作戦を選び、8位でレースを終えています。

ウォルフ・ヘンツラー(#17)のコメント: 「チャンスに賭けることが必要な場面があります。苦戦の末の2位は、チームファルケンタイヤにとって優勝のように感じられます。今日のレースは、非常に厳しいものでした。明らかに私達のピット作戦は、他のチームとは異なるものでした。走行を続けしばらく燃料の節約に努めましたが、フィニッシュまでもたないのがわかりました。幸運にもセーフティカーが導入され、燃料の節約の必要がなくなりました。最終ラップでは、後から迫ってきたフェラーリを何とか押さえたかったのですが、結局前に出られてしまいました。もちろん、私は全力を尽くしました。今は次のレースを見据えています」。

パトリック・ロング(#912)のコメント: 「今日の調子は良かったと思いますが、コルベットに接触して右のリアサスペンションを損傷してしまい、よい結果を出すことはできませんでした。これはレースにはつきものです。このアクシデントによって、私達は燃料を節約する作戦に切り替え、そのためペースダウンを余儀なくされました。ファルケンにおめでとうと言いたいです」。

ミカエル・クリステンセン(#911、#912)のコメント: 「カーナンバー912は1周目に追突され、両車ともエスケープゾーンにコースアウトしてしまい、その間に全車に抜かれました。非常に好調で、良い走りをしていましたが、結果を出すことはできませんでした。カーナンバー911も912も、同じような状況になってしまいました。カーナンバー911でウォームアップしていたので、エンジンがどのような状態かわかっていました。ニックと私は、何度かピットストップの練習もしていましたので、あらゆる準備が整っていましたが、最後にはレースから離脱しなければなりませんでした。車両のフィーリングは非常に良かっただけに、とても悔やまれます」。

ニック・タンディ(#911)のコメント: 「結果が出せるよう最初からプッシュしました。ドライブスルーペナルティを課せられ、作戦が狂ってしまいましたが、幸いなことにコーションフェーズで助けられました。ライバルのグループに追い付き、その時点からふたたびレースが始まりました。一夜で修理したことを考えれば、車両の状態は驚異的なものでした。すべてポルシェ ノースアメリカチームの努力の結果です。私達はレースで最高の車両の一台に恵まれました。最後にエンジンが止まってしまいましたが、これがなければ勝てたと思います」。

GTDクラスにおける最高のドラマは、パトリック・デンプシー(米国)/アンドリュー・デイヴィス(米国)組がドライブするデンプシー・レーシング・ポルシェのポルシェ911 GTアメリカが今シーズン初めて表彰台に昇ったことでした。彼らは、プラクティス中のアクシデントにより予選に出場できなかったため、決勝は最後尾からスタートしなければなりませんでした。しかし決勝では見事な追い上げを見せ、見事3位でフィニッシュいたしました。アレックス・ジョブ・レーシング・ポルシェ911 GTアメリカのリー・キーン(米国)およびクーパー・マクニール(米国)は5位となり、GTデイトナ・ドライバー・チャンピオンシップのトップタイに並びました。

レース結果

GTLMクラス

1. フィジケラ/カッファー(イタリア/ドイツ)組、フェラーリF458 イタリア、82周

2. ヘンツラー/セラーズ組(ドイツ/米国)組、ポルシェ911 RSR、82周

3. ミューラー/エドワーズ(ドイツ/米国)組、BMW Z4 GTE、82周

4. オーバーレン/プリオール(米国/イギリス)組、BMW Z4 GTE、82周

5. ボマリート/ウイットマー(米国/カナダ)組、ダッジSRTバイパー、82周

6. ゴーセンス/D. ファルンバッハ(ベルギー/ドイツ)組、ダッジSRTバイパー、82周

8. クリステンセン/ロング(デンマーク/米国)組、ポルシェ911 RSR、81周

10. タンディ/クリステンセン(イギリス/デンマーク)組、ポルシェ911 RSR、72周

GTDクラス

1. キャメロン/パルッタラ(米国/フィンランド)組、BMW Z4、82周

2. バルザン/ウェストファール(イタリア/米国)組、フェラーリ458イタリア、82周

3. デンプシー/デイビス(米国/米国)組、ポルシェ911 GTアメリカ、82周

4. ハッセ/ミラー(ドイツ/米国)組、アウディR8 LMS、82周

5. マクニール/キーン(米国/米国)組、ポルシェ911 GTアメリカ、82周

6. ラリー/ポッター(米国/米国)組、ポルシェ911 GTアメリカ、82周

チュードル・ユナイテッド・スポーツカー・チャンピオンシップの次戦は、9月20日に米国テキサス州オースチンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催されます。

2014/8/26